特にぶっかけ好きというわけではないので今までほとんど見たことがなかったんだけど、今日なんとなく見てみたら不思議と心動かされた。エレクチオン的な意味じゃなく、ムーブ的な意味で。肌の色がわからなくなるくらいの白濁液をべっとりと顔にかけ続けられながら自慰を強いられ、自慰が終わるとその白濁液を手で伸ばし顔や体に満遍なく塗り満面の笑顔で美味しそうに舐めあげる女優の姿に、巡礼者というか何というか、苦難を笑顔で受け入れる宗教者のような、聖性を感じた。
いやいや古代には聖娼というのがいてだね、というよりは、畏敬、よりいうならば多分、畏怖に近い。理解できない圧倒的な存在を前にすると、理解できない空白ってのは居心地わるいから、崇高だとか神性みたいな概念もちだして理解した気分になりがちだよねー、っていうあれに近いのかな。我がことながら難しい。
や、や、それはあくまで仕事でですね、とか、そういった理想の押しつけが云々、とか、まあいろいろあるだろうけど、どんな内面によるものだとしても、あーあ仕事だっりだとか、こんなのただのたんぱく質たんぱく質だとか、あーあーあー笑顔笑顔だとか、あたしは精子が大好きあたしは精子が大好きだとか、どんなのだとしても、その姿は純粋に綺麗だと思った。夕焼けに染まる放課後、何度も何度も諦めず、自分よりずっと高い棒をなんとか飛び越えようと、高飛びを続けている少年の姿が、なによりも美しく思えた、って話も今なら理解できる。多分こういうことなんじゃないかなっと。ファンにぶん殴られそうだけど、でも、多分そんなカンジに、綺麗だと思った。
ていうかこれ確か何年か前に見たときも似たようなこと思ったんだよなあ。あんときはあざとさが先に立って、素直にはそう思えなかったんだけどさ。違いはなんだろ。女優や企画の違いじゃなく、自分の感性が鈍ったせいだったりしたらちょっとへこむなあ。