強くなるときに

用いられる手っ取り早い手段として鈍くするというのがある。痛覚を奪われた敵側の雑魚とか、熱湯と冷水に交互につけるちんことか。でもそれは鈍くしただけで強くなったわけではない。言うなれば入力器官の機能を低下させることで入ってくる情報量を減らしただけであって、入ってきた情報を処理できる量が増えたりするわけじゃないように、あくまで対処的な方策である上に、失うものも多いので*1、あまり良い手段とは言えない。
メリットはあくまで早さと手軽さなので、早さを求められないときは根本を強くする方策を選んだ方が良いし、その方策では解決できないとき、処理できる情報量自体を増やす限界に達したときになってようやく、使った方が良いと思われる。そして何よりはまず、強さを鍛えてるのか鈍さを鍛えてるのかを知ることが肝要である。強くなったと誇ってはいるがその実ただ鈍くなっただけということがないように。

*1:ぶっ叩いて壊した入力器官を直すような場合とか、難しかったり無理だったりするだろうし