あー、そっか

本当の自分ってのは、本当のっていう文字通り、イデア的な本当探しって考えることもできるのか。本当の自分探ししてる人は何を以て見つけたそれを本当の自分だと判断するのだろうか?って書いてた人いたけど、本当探しであるならば、ま、見つからんわな。せいぜいそれが本当の自分であるという乱暴な決めつけのみ。
じゃ、どうすりゃいいんだって、そりゃ、ま、肯定し続けるしかないんじゃないかな。様々に現れる多種多様な全ての自分を。どこかに本当の自分がいるとしてそれらを否定するのではなく、それらを全て肯定することで本当の自分に至ろうとするプロセス。
いや、ま、そこで言われてるような本当の自分はどこにもいやしないから、至れはしないんだけど、様々に現れる多種多様な自分のかけらを全て足していくことで限りなくそれに近いものへと至ろうとするっていう方法論。独歩がガキの頃、紙に0.999999と書き、紙が足りなくなったので横に貼り、99999999と書き、横も足りなくなったので上へ下へ右へ左へ、いくら紙を足し続け、9を書き続けても、結局それが1になることはなかっていう、あの方法論っぽいそれでさ。
えー、ダメじゃん?って感じだけど、もしも1がないならば、それが最善の方法論だろうさ。1じゃないからと否定して0.5や0.2を捨て去るよりも、全てを肯定して拾い尽くして、0.99999を積み上げていくその方法が。