結構あれな夢だったなー

まず自分が何か言ったのかな。飯食ってる時に、殺したければ殺せばいいんじゃない?みたいなことを。すると父親が、あ、ええのん?ってタンスから拳銃を取り出して、ベランダでお隣さんを呼び出してパンパンと2発ぶち込む。昔の上司かなんかだったらしく、嫌いだったんだよねー、俺、っとふつーに部屋に戻ってきて、拳銃をどこかに仕舞い込み、そのまま飯を食い続ける。
ちょおまって感じでベランダに出ると血だらけのおっさんが向こうのベランダに横たわってる。使ったのは拳銃。遠くから狙えるようなもんではないから、マンションという性質上せいぜいお隣さんの上下左右の家が容疑者候補。角度や証言を考えれば速攻でバレる。え?バレんじゃん?っと聞くと、いや限りなく黒ではあるけど、証拠ないから大丈夫だろって飯食ってる。え?何?一部始終を見てた自分や母親は?って母親の顔を見ると、すでに覚悟を決めた罪人の顔してる。
えー、何それ、面倒くせえ。うちの村の正直者は罪人である父を告発しましたぞ、いやいやうちの村の子は罪人である父を隠しましたぞ、それが本当の孝行ですぞ、って昔話かよ。しかも自主的じゃなくて半強制かよ。いや、半強制ではなく、完全にこっちに投げちまってるところが面倒くせえ。いや別に言いたければ言えばいいよ?って本気で思ってるところが超面倒くせえ。何が面倒くせえってそのどちらもが、覚悟があるなら殺したければ殺せばいいし、言いたければ言えばいいよ、っていう考えが、普段の自分の考えだから、嫌って程にわかるってのが超絶面倒くせえことになってる一因だった。
母親は背負った不幸を隠してるような顔して家事してるし、父親はもうそれは過ぎたこととしてふつーに生活してるし、自分はもう面倒くせえから証言すっとぼけようって決め込んで、外に出かけた帰り道。まあ夢だからってことで、お隣さんのベランダがちらりと見えたけど、見たらリアクションしなければおかしいから、あくまで気付かない風に、横目でちらっと見てみると、首が変な風に曲がった血だらけの肉塊に、奥さんが泣きながら声をかけ続けてた。
家に戻ると、あの首はどうなってんだろ?っと気になったので静かにベランダに出て、お隣の様子を窺っていると、死体が突然横に動く。え!?と驚きながら見続けていると、今度は反対側に大きく動き、何か言葉を喋りだした。隣のおっさん辛うじて生きていた。うっわ。どうすんのこれ。呼び出してるから犯人バレてんじゃんって考えてると、母親もベランダに行き、それを知ったようで、家でだらだらしてる父に告げる。生きてました。
やべー、拳銃に弾残ってるし、奥さん含めて止めを刺しに行くんじゃね?っと、ビビりながら様子を見てると、体を震わせた後、大きく息を吐き、そうか、とまたいつも通りに過ごし始めた。警察に電話をかけた後で。その後は警察来るまでのウェイティングタイム。夢パワーってことで、案外軽傷だったのか、お隣さんがうちに来て、父親と昔話などをしていた。ハハハ、まさか俺を殺そうとはな。ええ、でもやっぱり敵いませんでしたね、みたいな会話。剛胆にも程がある人だった。ま、その分あくも強いのか、そういうところも含めて、嫌でしょうがなかったらしい。
お隣さんが帰って警察来るまで残り時間は3分くらい。父親は身支度も済ませ、居間で待っている。母親は諦めた顔して座っている。自分は相変わらず面倒くせえと思いながらどっかしらであぐらをかいていた。チャイムが鳴る。父親が立ち上がり玄関へと歩き出した。そこで、ふと思う。あれ?この人自殺するかもしれなくね?っと。自分の思考回路と似てるなら、このパターンならその可能性高くね?って。あー、やべーよ、それは更に面倒くせえよってことで、死なずに戻ってこさせるにはなんて言うべきか考えてると、父親はもう玄関で靴を履こうとしている。うわー、面倒くせーっと思いながら、死なれたらもっと面倒くさいから、戻ってこさせるようなベッタベタな台詞を告げようとしたら、ブー!ブー!ブー!何かが震える低音が響く。携帯の目覚まし。そこで夢は終わり。


いやー、いろいろあれなのは置いとくとしても、傍迷惑な考えだね、自分のそれは。周りの立場になってみると、本当面倒くさかった。某4コマで、100%振られるのはわかってるけど、自分の気持ちをすっきりさせるために告白しようと出て行った兄貴が花束持ったまま帰ってきたので、弟がどうしたの?って聞くと、俺は自分の気持ちのことばかり考えていて、俺を振らなければならない彼女の気持ちを考えるのを忘れていた、優しい彼女はとても心を痛めてしまうことだろうことに、って話があったけど、そんな感じ。周りの気持ちも大事よねーっと。