見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる

見えない敵と戦っていたな、あまりに拍子抜けする出来事があり、一気に肩の力が抜け、バカらしくなってなははと笑って、そんなことがふと頭に浮かんだ。
実際に行動に起こして対して見なければ、止まることを知らぬマイナス思考が枯れ尾花を幽霊どころか悪鬼にも羅刹にも膨らませてしまう。幽霊は怖いから行動を起こせず、行動を起こせないから妄想の余地を得た見えない敵は悪鬼羅刹へと膨らんで、ますます行動を起こせなくなり、というスパイラル。
そこにあるのは何の変哲もない枯れ尾花。なのにひとりカチカチにしゃちほこばってガードの深いファイティングポーズを決め込んで見えない敵と戦うバカ一人。なはは、阿呆やな、ははははは。でも、ま、こういったものは結果の言葉だけじゃ意味を成さないから、だからもし何年か前の自分に阿呆やな自分これこれこうなんやでと伝えたところで理解という意味では伝わらない、阿呆な何年かも意味がなかったわけではなく、むしろ阿呆な何年があったからこそ、なはは、と実感として理解できるんだから、後悔やら悔恨やらそんなことをするよりは、なははなははと、とりあえず笑とけ笑とけ、なはははは。