爪切りがない時代でもみんながみんなギネス記録保持者のように伸ばしっぱなしにはしなかったように、そんな資料は見たことがないから、昔の人も何らかの方策で爪はそれなりに短く保ってたんだな、ってことになると、一番に思い浮かぶのはナイフとかそこらへんの刃物だと思うんだけど、じゃあ刃物がなかった時代はどうなのさってことになると、黒曜石?石器?なんて具合になんかふわふわした答えになってきて、終いにはまあそこらへんなんじゃねえのしらねえよそんなのさーっと面倒くさくなって投げやりになったりしちゃうけど、ここ何年かの体験として自分が思うのは、爪は爪で切ってたんだろうな、ってこと。足の爪なんかはわりとやりやすく、少し長くなってきたやつの白いとこの横っ腹をカリカリと指の爪で押し上げるように力を入れると、長くなったその白い部分だけが結構きれいに剥離していく。手の爪もある程度まで伸ばすと足の爪みたいに簡単に剥離するんだろうなって思うもなかなかそこまで伸ばす機会がないので、あいにくと試したことはないんだけど、昔の人はそうやってたんだろうなーって、ついさっき足の爪をぺりぺりと剥がしながら、ぼんやりと思う。なんか癖になってる、とまではいかないまでも、わりとやっちゃう、なんかこれ。