良い人生とはなにか

何と比べて良いのか。あるいは、どんな基準によって良いとされるのか。
前者の場合は比較。他人にしろ、自分にしろ、何かと比べて良い。ゴミクズみたいな人生を送ってるあいつよりは良い。1万回試行した場合の平均自分ライフよりは良い。ドベでない限り下はいるが、トップでない限り上がいる。ある程度で満足できればいいが、半分より上だから良い人生だ等、そうじゃない限りトップに立つまで終わらないレースであり、トップに立てたところで抜かれぬように走り続けなければならない。
後者の場合、自分内基準。働いたら負けだと思ってるから働かない。サザエさんみたいな家庭を築くのが良い人生だ等。ま、それはいいんだけど、何を以て良い人生とするかが難しい。ソロンが言ったように人生の最終時点で良い人生だったかどうかを決めるか、あるいは、良い人生だと思ったらプラス、悪い人生だと思ったらマイナスポイントの綱引きをして、トータルでプラスだったら良い人生方式。基本的にはこの二つのうちどっちかだと思う。一回でも良い人生だと思えたら良い人生だとする人は少ないだろうし。
最初の他人と比較して良い人生方式にしろ、後者の自分内基準による良い人生にしろ、そもそも良い人生という考え方が諸悪の根源のように思う。ファッキン良い人生。一回性がどうこう以前に、悪い人生でもいいじゃねーかっつー、なんで良い人生を目指さなきゃなんねーのっつー、良かろうが悪かろうがこれは俺の人生であって俺の人生でしかないだろうがっつー、そーゆー話。良い人生だなんて、知るか。俺の人生じゃい。