ドクロ仮 面とか鷹の 爪団とか

悪いいよねえ、悪。正義だなんてちゃちなものに縛られてやりたいこともできないってーのより、自らがそう望むからそれが良いという、俺がそうしてえんだからそうなんだよ!っていう、価値が転倒される前の善っぽいそれが。悪っぽい悪なんて、悪をなしたいから悪をなしているというよりも、悪というフレームに従って悪をなすだけの、正義なんて空想に縛られて雁字搦めになってるM野郎とほとんど変わりゃしないんだし。なんとなく、民主主義と独裁政治についての話なイメージ。トップが優秀ならば独裁の方がずっと良いけれど、実際はめためただから、それ程良くはならないけどそれ程最悪にもならない、他のよりはまだマシな民主主義が採用されてるよね、的なあれ*1。堕ちないのならば、縛りがない悪がいいけれど、実際にはそんなできてるやつらなんてたかが知れてるから、正義とかいう縛りを設けておいた方がいいよね、みたいな。でも、だからこそ、その気高さに見惚れるんじゃないのかな。

*1:そう考えると十二 国記はやっぱり人間の限界な話だよね。詳細は知らないけど、仮にその国の中で一番マシな人物をデータベースから検索し、寿命を取っ払ったその人物に最大限の権限を与え、民意を完全に反映する麒 麟なんて道具を持たせてるんだとしても、100年続く王はほとんどいないように、その国の中から一番適している人物でもそんなもんなんだから、一人の人間ってのは精々がそんなもんなんだから、人間を信頼しない、分散させまくって、無難に最悪を避ける民主主義の方がずっとマシだよね、と。