エロゲのイメージ2

イケメンの人生を追体験ってのが1だとすると、2は真っ暗闇な空間の中にぽつんと一つだけある舞台装置。そこに初めて呼ばれた女の子は舞台装置で繰り広げられる茶番、好きでもない初めて出会った男に思い出を語り頬を染め愛を囁きギャグのように発情し狂ったような淫語を絶叫する、そんな茶番を次から次へと来る男に対して何十、何百、何千回と同じ日常を繰り返す女の子を見る。それを見ていると奇妙な人物が現れ、それが君の役割だと言われて拒絶すると、嫌ならいいよ強制はしないからっと放っておかれるので、光の当たらない暗闇に潜むんだけど、それがまたきつい。
前に髪切ったのに気付かないと怒るのは、こんなにも髪を切って変わったのに誰も気づかない→そもそも髪を切る前の自分を覚えていないんじゃ→誰も自分のことを見ていない?っていう透明な存在云々と近いんじゃないかなって書いたけど、そんなレベルではなく完全に自己の存在を誰からも認知されないくらいの暗闇で膝を抱えて延々と過ごす。
感覚を遮断した暗い箱に閉じこめると人間すぐに発狂するって話あるけどそんな感じで、んなもんに耐えられるわけもなく女の子は自然と舞台装置が見える位置に移動する。そこで繰り広げられる茶番は確かにどうしようもないくらいに茶番だけど、そこには光があたり楽しそうでそして何より自己を認知してもらえる。誰もいないが故に自分も消えちゃいそうなくらいの暗闇で一人延々と過ごすよりは茶番だとしてもそこで暮らしたいと奇妙な人物に会い懇願する。私にあの女の子のように役割を与えてくださいと。するってえと、奇妙な人物は言うわけだ。元々あれは未来の君だったんだよ、的なことを。
まあ、長い上にあれだけど、そんなイメージ。書くに足らない日常シーンは、トイレだったりゴミ捨てだったりは、スキップされて初めから存在しないことのように扱われるのと同様に、主人公というゲストに関係しなければ初めから存在しない、誰からも認知されない、光のあたらない暗闇に放置される。そんなものに耐えられる人は少数だから、皆が必死に媚びを売り、明るく楽しい茶番に参加しようと必死になる。だから女の子達は無条件で向こうから好き好きビームで迫ってくるんじゃね?っと穿ったイメージ。いやあ、あれだね。こういうのは内面のあれさが出るね。てか、お前本当にそれで楽しんでるのかよって気がしないでもないけど、自分としては割と楽しんでるつもり、なんだけどなあ。