マナカ ナ

そういえばわざと声を合わせてるって話だったけど、今見てたらわかりやすかった。目の前に初めて見る食材が出された時、どちらかが小さく「しー」っと言った声がすぐに消えた。なぜならもう一人が「こー」と先に言っており、「こんなの見たことがないー」と言うために「こん―」とまで言い出していたから。だから片方がまず最初に頭に浮かんだ「知らんかったー」は、もう一人の頭に浮かんだ「こんなの見たことがないー」とは違っていることが最初の音を伸ばすことによって確認できたので、喋り出しが早かった「こー」に譲ったというわけだ。
二人のライバルは?という質問なんかは更に面白い。最初の言葉は「まー」と「かー」だった。推察するにそれは恐らく「マナ」と「カナ」でありお互いがライバルであるということを言おうと思ったのだろうが、すぐに第二候補の発音に変わり、「ざー」「ざー」「「ザ・たっ ち」」と発言した。わざわざ言い淀んでまでの「ザ・たっ ち」より揃ってはいないが「マナ」「カナ」でお互いがライバルであるという方が良さそうなものであるが、恐らくは声を揃えるために第一候補がダメな場合すぐに第二候補という習慣がすでにできているから、「マナ」「カナ」でもいいんじゃないか?という思考に至る前に、自然と第二候補の最初の音を口にしていたということなんじゃないかな。っと、まあ、そんな適当なことを見てて思った。