こんなに可愛い子が女の子のはずないじゃないか

逆説的であるが真実。こんなに可愛いのは男の子だからこそであって、もしも女の子であったのならばこんなにも可愛くはなかったのだから。
糸色先生もネタにしていたが某美人女医は美人ではない。だがそれは女性という集合の中で見たら美人ではないというだけで、女医という集合の中で見れば彼女は十分に美人であるから、彼女は美人女医と呼ばれている。
それと同じことが男の子の場合にも起こる。前情報なしに見せられたら、見た目が女の子と一緒であるが故に女の子として認識される彼らは、星の数ほどいる萌えキャラの女の子集合の中の一つに過ぎない。せいぜい可愛らしくデザインされた萌えキャラの一つだなと思われる程度である。だがそこに、彼らが実は男の子であるという属性を付加したらどうなるか。彼らは星の数ほどいる萌えキャラの女の子集合の一つから、数少ない萌えキャラの男の子集合へと主戦場を移動できる。当然ライバルとなる相手の数自体が少ないのだから、頭角を現しやすい。おもちゃを売るにしても激戦区のおもちゃ売り場で勝負するよりは、申し訳程度のおかしをつけておかし売り場に置いてもらった方がはるかに成功しやすいのと同様に。
更に男の子属性を付加することで倒錯等のおまけもついてくる。描き尽くされた女の子とのヘテロな関係よりそれは新鮮で、近親相姦などの特殊なシチュエーションなどを持ち出さなくても容易にタブーを描ける。だって単純な性行為ですら禁忌の侵犯になるのだから。
そういった理由を鑑みるとどうなるか。こんなに可愛い子がもし女の子だったらこんなにも可愛くなりえただろうか?いや、なりえない。そう。こんなに可愛い子が女の子のはずないじゃないか。