今日は気持ちのいい日だなー

5月のように暑いわけでも雨の日のように寒いわけでもなく、雨上がりの涼やかさが残る気持ちのいい日和。田んぼの水は充ち満ちて、新緑の稲が伸び始め、心地よい風でそよぎ、虫取り網を持った子達が駆け回り、猫は道中で昼寝する。どこの田舎だよって感じだけど、まあその程度には残ってる田舎。一応は市内、っていうか、100m向こうに行けば全然違った普通の街っぽい風景なのに、その手前じゃ何県だよって風景が同居してる、ちぐはぐと言えばちぐはぐな場所。
後、帰りに見た夕陽を背にした鉄塔が綺麗だった。北原白 秋の鋼鉄風景じゃないけどさ、ああ確かに神は在るなっと思えるくらいに綺麗だった。物質的存在じゃないから物的な世界には勿論存在なんかしやしないんだけど、それを受け取る時の経路で神は宿るんだなって。だから物的にはどこにもいやしねえけど、心的にはどこにでも在るし、在りえるよねっと。勿論、そのレベルに、どこにでも在るレベルまで、いくのは大変だから、得も言われぬような場所に、たとえばあまりの美しさにそれを言葉で説明できないような場所に、宿りやすい、宿っているように思われやすい、ってだけでさ。だから白秋のあれは、神が宿ると感じるくらいに彼が美しいと思った光景であり、そしてその時、神はそこにいた。ってな感じのことなんじゃないのかな。いや、知らんけど。
まあ、そんな感じでこんな感じ。今日は気持ちのいい日だった。