世界は間違わない

だから望んだ結果が出ないならば自分が間違ってるんだろう。世界の把握の仕方を。構成する因子を。
例えばダビスタの配合。掛け合わせるオスとメスの先祖に同じ馬がいること、例えばオスの父ちゃんとメスの爺ちゃんが同じ馬だったりすることを、インブリードっていう。そのインブリードの中でも生まれてくる子馬の才能にプラスに働く馬がいる。もしもこの馬が両方の先祖にいたらスピードアップね、スタミナアップね、って具合に。
そうと知った小学生が有効なインブリードを考えまくって馬を作る。でも友達に勝てない。何で!?僕の配合はあいつの配合より絶対に早いはずなのに!全然インブリードがないあいつの馬なんかより!何故かというと、インブリード以外にも子馬の才能を決める因子があるから。例えば相性が良い血統を掛け合わせて能力を底上げするニックスであったり、先祖に違う系統の馬が数多くいると発生する面白い配合であったり。その3つの因子という観点から見れば友達の馬の方が遙かに優れた配合であるのだけど、インブリードという1つの因子しか知らない小学生にはそうは映らないよねっと。
そんな感じに望んだ結果が出ない時は世界が間違っているんじゃなく、自分の世界に対する把握が間違っている。世界を構成している因子を見誤っている。世界は間違わない。淡々と引数に値を返すだけなんだから。


と、まあ、そんなことを焼き肉のたれ食いながらふと思う。え?何で?って感じだけど、食いながら妄想してたから。いやー、さすが伝説の先輩が作ったタレだけあって美味いなー、とか思ってる後輩社員が、そのたれのレシピをベースにして、素材をいいものに変えたりしただけなのに、なぜかそのたれとは全然違う味になっちゃって敵う気配すらなくて、くそー!何が違うってんだよー!ってキレてる絵を妄想。まあ、絶妙な配合具合みたいなのがあるんだろうなーってことで、ダビスタを思い出したから。家で作ったりするのとは、まあ、別物だよね。いや、家で作れるのもさっぱりしてて好きだけどさ。