まあ全知全能になったところで

不思議な少 年みたいに人間を見守るくらいが関の山だろう。でもまあ、そういった視点で考えるならば、人間ってのはやっぱり面白い。永遠を生きる中で飽きないくらいには面白い。どうしようもないクズばかりかと思えば、少年に迫るどころか超えるかもしれない、驚くべき知性や才を獲得するものも現れる。そう考えると個の能力を強化するんではなく多様性にかけたってのは慧眼だったと言える。それを頭に置いて考えると、漫画とかでよくある完成した存在は進化の行き詰まりで滅ぶってのも少しはわかる気がする。
まあ所詮、その環境に適した体にしたところで、環境が変わればあぼーんなんだから、いつでも常に多様性を確保して、環境が変わることに対応してる方が賢いってだけの話か。だが、それも万能な賢さではなく、将太の寿 司に出てくる米作りの名人は田んぼを普通の人より深く掘るみたいな賢さ。確かに冷害が出るような年は深く水を張ることで気温の変化にも強く例年と変わらぬ米の収穫を見込めるが、そうじゃない普通の気候な年には意味がなく単なる徒労に終わるっていうあれと一緒な。
イメージ的には円があってそこから放射状に可能性という名の線が伸びてる。その中から環境に適応した線が選ばれその延長線上にまた円ができ、放射状に線が伸び、選ばれ、円ができ、線が伸び、な繰り返し。お絵かき機能使おうかと思って描いてみたらひどいことになったのでやめた。
まあ、そんな感じでこんな感じ。どうでもいいけど、話題に出したってことで、久々に読んでみたらまた涙腺が。歳なのかツボだからなのかわからないけど涙腺が弱すぎる。いや視力の低下を目を酷使する作業を日常的に行う環境に適応した結果、近くに焦点が合うように、疲労が溜まりにくいように、視力が低下しただけであって、決して目が悪くなったわけではない、って理屈で言えば、涙腺は弱くなったんじゃなくて強くなった、回路が最適化されたってことなんだろうけどさ、それにしてもコンビニの立ち読みですら涙が出そうになるのはどうかと思う。あれは立ち読みして笑ってる人よりも怖いと思う、ある意味。