頭痛

今日の午前は本当死にそうなくらい痛かった。眼の奥からえぐり取られるような痛み。
おかげで右目は半分も開けられなかったし、下を向くと眼が重力に引きずられるように鈍い痛みが襲ってくるし、自転車に乗ってるときの少しの段差による衝撃でも眼の玉が動いて鋭い痛みが襲い、半眼で黙って静かに前を向いてても、眼の奥から派生した暗く鈍い痛みが頭に染み込むように広がって、本当もう散々だった。
でも昔の頭痛持ちの人が言った、私は病を持っているが故に世界の素晴らしさを知ることができる、みたいな言葉は本当だね。痛みが引いた午後は天国だった。あははー、痛みがないだけで世界はこんなにも楽しいんだねー。同じような言葉で、絶望したことがなければ本当に大事なことはわからない、ってのもそういうことなんだろうな。
そもそもなくさなければ、それがなくなるものだとは理解できない。健康なんかも、病にならなければ、それがなくなるものだとは、理解できない。当たり前すぎて気付かないけど、健康というものがあるんだということが、それがなくなりうるんだということが。もちろん、それを情報によって知ることはできるけど、実感として持ち得るのは難しい。
まあ、そんな感じのことを、午後に思った。病になった後は、大体思う。そしてすぐに忘れる。