考えないで本読んどったら

頭の固い知識バカになるでー、って一応関西に住んでたことあるのに、この胡散臭さは何だろう。まあ、それはともかく、知識バカの話。ここ数日、闇雲に本ばっかり読んでいて、ドイツのおっさんが言ってたその言葉を朧気ながらに実感した。いや、なんか本当に、知識は増えてるけど、頭が鈍くなった感じする。元から鈍いけど、更に輪をかけて鈍くなった。前は自然と色々考えてたのに、それがなくなり、更に考え始めても展開が遅い。考えることを放棄して、読んで済ませちゃおうぜー、って感じ。
いや、確かに知識は大事だけど、それはあくまで材料としてだし、考えずに理解をせずに読んで得たものは、ただの応用の利かない知識にしか過ぎない。誰もが言葉で伝え了解したら我が物と出来る単なる知識に。
証明をすっ飛ばして知識として得た公式は応用することが難しいけど、証明を理解して得た公式ならば、様々な場面にも、自在に形を変えて、当て嵌めることができる、みたいなもんでさ、考えずにただ読んだだけの先人のプロセスは、最早応用を利かせることのできるプロセスではなく、その仮定の下でしか成り立たない、他の場合に自分で変化させ応用させることのできない、ただの知識になっちゃうよねっと。
とは言え、考える類のものじゃない本はあるし、それでも知識って材料仕入れなあかんでー、とか言ってたし、まあ折り合いをつけて、適当に、やってこう。材料だけじゃなく、プロセスも同時に得られるくらいに、回転させて。エンジンの性能があれだから、厳しいっちゃ厳しいんだけどさ。