思いが筒抜けになったとしたら

口に出すという行為ではなく、思うこと自体が、そう思ったこと自体が批判される。キモい相手にキモいと言うことではなく、キモいと思ってしまうこと自体が。モーニングの新連載見ながらそんなことを思っていた。
患者のネガティブな面を次々に口にする少年を看護婦は注意する。どうしてそんなことを言うの。でも少年は思ったことを口に出さずにはいられない病気なんだから、どうしても糞もねえだろ、と言い返す。こんなことがしばらく続けば看護婦はこういうしかなくなってしまうだろう。どうしてそんなことを思うの。
思うことすら禁止するのは不幸なんてもんじゃない。その人自身を否定することにすら繋がる。発言に限らず、行為の決定をコントロールする人格を。いかに感じどのように思うかという自由を。そうなったらもう洗脳しかないよねーっと。あるいは隔離か。ナイスなディストピアだぜ。