カレーは本当に美味いのか

そんなことを思うようになった。本当にカレー自体を美味いと思っているのだろうか。カレーっぽい=美味いという図式に従っているだけじゃないのだろうか。って。
ルーを使わずにカレーを作ると千差万別、ってのは言い過ぎにしても、味に結構なばらつきが出る。いわゆる「カレー」的なものとは大きく異なった、なんだかカレーっぽいけど?ってくらいの、どちらかといえば、カレー的なものができたりする。そうなると味は個別に判断される。今回のは上手くできた、今回のはいまいちだな、やっぱりタマネギを炒める時間が、云々。
そうしたカレー的なものを食べた後に、ルーで出来たいわゆる「カレー」を食べると、これは本当に美味いのか?っと疑問に思う。個別の料理として判断されるカレー的なものは、トマトの旨味が、タマネギの甘みが云々など、美味さを判断している気がするのだけど、「カレー」の場合は評価基準が美味しさ等々にはなくて、「カレー」っぽさのみにある気がして。わーい、「カレー」だ。もぐもぐごっくん。「カレー」だね。美味しいね。ってさ。
や、インドカリーのみが本物だよねー、ってことじゃ勿論なく、千秋ならばカップ焼きそば現象と名付けるくらいに、お手軽簡単に安定してあれだけの味を出せることにはリスペクトすらしているんだけど、食ってる自分の態度として、本当にこの「カレー」を味わっているのだろうか?「カレー」っぽいということだけで思考停止してないだろうか?と考えちゃうって話。まー、リスペクトの度合いで言うと、ハヤシライスのルーの方が大きい。あれはスゴイね。タマネギと肉だけであの味だぜあれ。