別れ

辛い別れよりも悲しいのは、別れを辛いと思えるほど楽しい思い出がないこと。別れが辛いから人を遠ざけ、結果として辛くなくなった。でもそれハッピーかい?ってそういう話だよなー。別れが辛いのはそれだけ楽しかった証拠。だから思う存分悲しんで、それだけ悲しめるくらい素敵な思い出を持っていることを、胸に誇っていけばいい。と、まー、こういうのこそ、物語に託した方が効果ある考えだよな。書けば一行か二行で済むのをどうして何万文字も書き連ねるの?って昔は思ったもんだけど、一行か二行で書いたそれと、何万文字もキャラや背景やストーリーを書き連ねた物語が伝える効果が、一緒だと思うかい、ボーイ。君が単なる言葉面だけの一行テキストから、豊かな想像力で紡がれた物語に匹敵する程の喜びや悲しみを、感じ取ることが出来るなら別だがね、っつー。と、まあ、そんな感じで気持ちがムーブ。いやー、いい物語を読んだ読んだ。
上の書いたのは途中まで読んだとこだったから、書いた後に続き読んだ。慣用的な意味ではなく文字通りの意味で、涙腺決壊した。超泣いた。多分、数年でいっちゃん。技巧じゃねえな、やっぱり。それが物語の力だろう。