過信する生き物

ドライバーの8割くらいが自分は平均以上に運転が上手く自分だけは事故に関係ないと思っていて、他の分野にしても往々にして、自分は平均以上に頭が良く、平均以上に運動ができると思っているのが8割くらいになるらしい。
自分が読んだ話ではこの後、どこぞの大学のとある実験、スクリーンを動くボールがあり、渡された手元のスイッチを押すとランダムに動くので、スクリーンの真ん中に水平に引かれたラインよりボールが上にいる時間が長いように、頑張って操作してほしいといって、そんな機能なんて全然ついてないスイッチを渡して機械の方でボールをランダムに動かした後に、どうだい?上手く操作できたかい?と聞くと、これまた8割くらいの人が、ああ最初は上手くいかなったけど最後の方は大分上手く動かせるようになったぜ、ボブ、みたいなことを言うらしい。そしてこの時、騙されなかった2割の多くが、鬱病の気がある人だったらしい。
多分そういうことなんだろうなーっと。人間の判断がぶっ壊れてるから過信するのではなく、人間はデフォで過信するようにできていて、鬱はまともな感覚を取り戻させるけど、それはまともな感覚ではあるんだけど、やっぱりぶっ壊れちゃってる。人間を積極的に行動させるところに過信の意味があるとするならば、まともに認識しちゃうってことは、前のめりにならずに真っ直ぐ立っちゃうってことは、積極的に行動しなくなるってことは、まともではあるけど、やっぱりぶっ壊れちゃってんだろうなっと。元々からしてぶっ壊れてる中では、まともな感覚こそが、イカれてると。