時間を止めると

則巻博士よろしく、その分老化するという考えがある。亜種としてそれの精神版、仮に不死の肉体を、あるいは機械の体を手に入れたとしても、精神が永遠には持たないという考えもある。自分としてはそれを支持していたんだけど、ついさっき、古本屋での妄想、もしも時間を止められたら1冊読み終わるまで時間止めるかなーという妄想をした時に、ああ、これは違うな、と気付いた。
精神の寿命を縮める程にしっかり生きてないから、ただ漫然と生きているだけなんだから、いくら時間を止めたところで、あるいは不死の体を手に入れたところで、どうにもなりゃしない。例えば自分が古本屋で何時間か時間を止めたとする。読書に没頭し気付いたら数時間経過。読み終わったそこにあるのは、ふー読んだ読んだ、おもろかった、という感想だけ。この没頭時間に精神を老化させる程の今があるのかっつったら、ないよなーっと。これが何年何十年と積もり積もったところで、ただ漫然と過ごすだけならば、変化なんて大層なもんはねえよなあ。今の今まで、漫然と過ごしてきた結果が、ご覧の有様であるように。