ヒロユキは

レンの時もそうだったけど、本質というか要点というか、大事な所をぎゅっと掴むのが上手い。
パンチラ漫画家・愛徒のもとに、とても可愛らしい新人編集の子が訪れる。でも実はその子は男の子。胸を触って確かめますか?と言われ、むにむにと揉むと、ん…あ…はぁ…という反応に思わず鼻血。話をしてみると、女性よりも男性が好きなその子は、先輩の編集者に愛徒のことを聞き、この人なら自分を受け入れてくれるのではないか、という理由で訪れたとのこと。先生……と上目遣いされてトキメクものの、駄目だこの子は男の子なんだと葛藤する愛徒。僕のことキライですか?そんな事は…。かわいくないですか!?すごく…かわいいよ…でもキミは男の子なんだ。僕だってキミほどかわいい子が女の子なら……!女の子なら……!と涙する愛徒のことをその子はおもむろに押し倒す。そしてうるうるした目で一言。
「かわいいだけじゃ……ダメなんですか……?」
ずっきゅーん、だね、ずっきゅーん。百聞は一コマにしかず。万の言葉も及ばぬ一コマ。コピーライター的とでもいうのかな。この、問題の大事な所をぎゅっと掴む上手さは。