生きる価値のない人生だった、なんて直裁な物言いは、耳慣れないだけであって、冷静に考えてみれば多くの人に当てはまる、もっとも話ではあるのだけれど、じゃあ生きる価値のある人生ってどんなんだい?っと考えてみると、なかなか難しく、ぱっとは思い付かない。全てに成功した人生?最期に笑えるような人生?
そこで頭に思い浮かぶのはこの前のブラクラ。この世は糞溜めだ、お花畑じゃねえ、なんて言うレヴィに対し、あたしは世界をどぶ鼠みたいな、良くも悪くも煮え切らない灰色だと思っているから元々お花畑だなんて思っちゃいない。お花畑があると思ってるのはお前の方だろ?と返すメイド。そんな下りが頭に浮かぶ。
そしてもう一つ浮かぶのはデス高・山口の下り。地域で一番の不良が集まるクロマティ高に殴り込みをかけようとするデストラーデ高。当然会議は紛糾する。戦うべきかやめるべきか。クロマティがどうした、クロマティはどうだ、クロマティは云々。それを聞いてた芸人志望の山口は思う。ああ、クソつまらねえ。こいつらアホの一つ覚えみたいにクロマティクロマティ言いやがって。お前らはクロマティ村の住人か!あれ?これ面白くね?すごい言いたいんだけど、って。
価値がどうした、本当は無価値だ云々と言う人ほど、レヴィのように価値を信じていたいんだろう。価値価値価値価値。かちかち山の住人か!はい、すべった。