コンビニ版の天もついに最終巻。アカギとひろゆきの問答から。成功なんて結果は人生の飾りに過ぎず、人生そのものではない。生きるってことは行為であり、行為そのものが人生の実である。だから失敗という結果を恐れて自分の生をおろそかにするくらいなら、失敗に終わってもかまわないと行為を進め、人生の飾りを気にするよりも、人生そのものを生きる方がいい。いいじゃないか、三流で。熱い三流なら、上等よ。そんなカンジ。
今あらためて読むと、エアマスターの問答が頭に浮かぶ*1。ヒロインの父とヒロインを愛してやまない坂本ジュリエッタとの問答。「幸せってやっぱりサザエさんみたいな家庭をもつ事だと思わんか?」 「思わん」 「じゃあ人生の意義とは何だ?」 「魂の燃焼だ」、っていう、あれ。
後、読んでるときにふと思ったのが、そもそもからして人生というものに対する認識が違うなあ、ってこと。人生を生きる。この言葉に違和感を持った。生きる?人生とはこなすもんですよ。あるいはやり過ごす。人生是消化試合。そんなカンジ。

*1:当時はまだ読んでなかったから浮かびようがなかったこと。再読の良さのひとつだよね、こういうのは。