子どもには無限の可能性が云々。でもあるのはあくまで1/nであって、それを積み重ねた結果が無限っていうだけだよね。宇宙飛行士でもプロ野球選手でも書家でも詐欺師でも、そうなれる世界は無限にあるけれど、あくまで選べるのはひとつだけ。ケーキのちらし見て、わー、すてきなメルヘン世界やー、夢がひろがりんぐ、なんつったところで、実際に注文して目の前に届くのは、あくまでその中のひとつに過ぎないように。可能性のリストだけを見て勘違いしてしまいがちだよね、っつー。未来に確定する事実を束ねると大きな塊に見えるだけであって、実際は、ひとつの結果に収斂するわけで。一本のわらみたいな。