ソープの面接に落ちる人。うんこ食うレベルのAV出たのにネットで星一つの評価をつけられる女優。頭のどっかにひっかかる。なんだろうなあ。現実が垣間見えてるだけなのかな。
この前、本読んでたら、売春は体とちゃう、心を売る行為なんやで、なんて書いてあった。その時あたまに浮かんだのは、労働を美徳としてる人に対して、あなたたちと同じように心を売ってる云々ってなことだったけど、でもこの場合、シンプルに感情労働として捉えたほうがスッキリするわなあ、っと考え直す。


物語なんかだと相手をどうするかによって、どうされるかっていうリアリティが決まったりする。単純に相手を倒すと敵がうわーやられたー、ってな話だと復讐されるにしてもこちら側のキャラが相手に捕まる程度で済むけど、敵をぐっちゃり潰して殺すような作品だと、こちら側のキャラも陵辱し尽くされた上に殺される、ってな具合に。世界観というか暗黙の基準の話。
某マンガの二次創作でよくある下りとして、魔法の世界に関わるということは裏の世界に関わるということであって危険が伴いますよ、記憶を消して今まで通り暮らしますか、それともこちらの世界に関わりますか、っていうのがある。ま、そこは原作だから当たり前で、二次創作でもわりと原作通りにスルーして、それでも構いませんってカンジになるのが多いんだけど、中には珍しいのがあって、危険が伴うということはあなたの命が危ないという意味ではなく、あなたの家族や友人が凄惨に陵辱し殺し尽くされたところで文句は言えないということですよ、なんて説明してた。その二次創作では、この原作のものとしては本当に珍しく、記憶を消すという選択肢を取っていた。


一段目の話を考えたときに、二段目の話が頭に浮かんだ。心を売るというよりは、二段目で言うところの、魔法の世界に踏み出すイメージ。自分を商品化するってことは、容赦のない本音の世界に身をさらす、っつー。これは心じゃありません、労働力です^^、なんて言い訳の通じない。昔書いた下の話とあわせて言えば、値段をつけて売り渡したら、ぬるめの魔法ファンタジーから、ハードな魔術ストーリーに世界観が変わっちゃうよねー、ってカンジかな。透明で擬人化された可愛らしいスライムに捕まっちゃいましたー、ってのから、気味の悪い淫蟲に陵辱され続け肉体を改造されちゃう世界観に。ま、大げさなんだけど。

マフラーに限らず売春とかでもそうだけど、もしそれに値段を付けて売り渡してしまったら、もうそこに幻想は宿らない。なぜならそれを金と交換してしまった私を見た人がいるから。他の誰でもないこの私自身が。故に誤魔化すことはできない。確かにそれを隠蔽しようとする心の働きはあるけどこの私自身がはっきりと見てしまってる以上、それは強迫的に亡霊のようにつきまとい離れることがない。私が、私自身がそれを知っていたと、認めて受け入れるまでは。

id:snyd:20080701:1214932348