バトル物っつってもやってることは料理マンガと変わらんよね。誤った認識を持つ相手、というか正確には相手の誤った認識を、料理と説教で解決するか、バトルと説教で解決するかの違いなんだから。
ま、もちろん、相手が覚悟完了してる場合は、そういった流れにはならない。正義と悪との弁論合戦じゃなく、敵と味方の戦争闘争。や、もちろん、ほとんどの場合は主人公側が勝つんだから恣意的な運用ってのは逃れられないっちゃ逃れられないんだけど、それでも相手が安易に改宗しないというか、そんなこと百も承知した上でのコミットメントですがなにか?って具合に覚悟完了してるわけだから説教の流れにはならず、あくまで建前としては、力の多寡とその運用で勝負が決まる。
そう考えると、るろ剣の志々雄編はユニークだよなあ。説教するも相手は覚悟完了してるから効果なく、というかむしろ弁論合戦では主人公サイドが言い負かされ、闘争で勝つも結果としては、敵側の論理、弱肉強食に従って国は動いていった、っていう。勝った後の弥彦との問答にも現れてる。俺たちが勝ったんだから俺たちが正しかったんだよな?って主人公に聞いたら、勝てば正しいというのは相手の理屈、弱肉強食が正しかったと、言ってるのと変わらない云々。