タフさを「明日を楽観視する余裕」って書いてる人がいた。面白い。リーダーシップを、溢れんばかりのカリスマで他人を率いる能力とかではなく、「他人の能力を最大限に引き出す能力」と定義してた人を思い出す。
結局のところ何にも思考していない。チャート式に載ってる数学の解法をある程度頭にストックして、ああこの問題はあのパターンだな、って当てはめるのと一緒。というかそれ以下。
タフはいわゆるタフガイ的な、強い、打たれ強い、耐え続け、諦めない、そんなカンジ、と今まで見聞きしたタフについて用いられた意味を頭にストックしているだけだから、そういった例文に載ってない、「明日を楽観視する余裕」なんてのがタフにイコールで結びつけられているとその目新しさに、お、と思ってしまう。上の例文の意味をちゃんと考え、抽象すれば、「明日を楽観視する余裕」に発展する道筋は見えるものの、思考しないから辿り着かない。
一事が万事、こんな調子なもんだから、何ひとつ思考なんてしておらず、脳に貯めたことのあるストックを探す作業を思考だなんて思ってる。組み合わせすらせず。例えばストックの少ない例を考えればよくわかる。珍しいシチュエーションのエロストーリーとか。ブラコンの姉が弟を、的な条件で考えようとすると、頭に思い浮かぶのは今まで読んだことのある、そういった条件を満たす、ストーリーでしかないように。
ファミレスでストーリーを考えてみ?なんつーと、脳天気そうなカップルがファミレスで突然イスの上に立って銃を構え、動くな金を出せと、客の財布を強盗するあれとか、自分の家に仕掛けたカメラに映る妻の浮気現場をファミレスに持ってきたポータブルモニターで眺めてる男に主人公が罵倒を浴びせると男はブチ切れてちゃんと見てろよと家に戻り妻を殺してくるも主人公は妻を殺す現場が映ったモニターをちゃんと見ておらずブチブチ切れたその男がファミレスでご乱心するっていうあれとか、そこらへんが頭に思い浮かんで止まっちゃう。今まで見聞きしたファミレスが出てくる主立ったストーリーが頭に浮かぶだけで、そっから先の創作というか順列組み合わせというか試行錯誤が全くもって行われずに思考停止。まさに思考停止。