0.1と0.2

高名な知識人がよくありがちな素朴な疑問について書いたエッセイを読む。なるほど、確かに一般的な、紋切り型な意見よりは、気の利いた意見ではあるのだけど、そうべらぼうに優れているというわけではなかった。
そんな本を読んで、先週のサンデーに載ってた言葉を思い出す。宇宙から見れば大学教授とギャルの知識のちがいは0.1と0.2くらいしかちがわないのかもしれないよ?みたいな言葉。西森の新連載だったか。
確かに普通の視点から見れば2倍もの差ではあるけれど、宇宙から見たら0.1と0.2という、どーでもよすぎる、どんぐりの背くらべかもしれない。人類の叡智だのなんだのを数十年のあいだ読み続け考え続けた結果がちょっと気の利いた意見なんだとしたら。積み重ねた0.2よりも、そういった飛躍できる視点の方がレアな気はする。スキルとしては。Sランクよりレアスキル持ちのAAランクみたいな。