混じりっ気なしの実話

さっきコンビニでマンガを立ち読みしていたら、4歳か5歳くらいの少女が、マンガコーナーの隣にあるエロ本コーナーに来て迷うことなく最下段の本を手に取り、しゃがみながら読み始めた。
コンビニでゾーニング云々って話はいまいち乗り気じゃなかったんだけど、こういうの実際に見たら確かになー、なんて思いながら何を読むのかちらりと見やると特にエロ写真を見てるわけじゃなさそうで、パラパラとページをめくりにめくっている。何してんだろ?と見てると、少女は2冊目の本をまた最下段の棚から取りパラパラとめくり、しばらくして、ようやくお目当てのものを見つけたのか手が止まった。
「あった!ねえ、あったよ!ママがのってる本!」
商品を探してた母親は少女のもとへ来て、いいから、早くいくよ、と声をかけて連れていった。
「えー、いいじゃん」
渋々ながら少女はついて行った。遠ざかる少女の楽しそうな声が聞こえた。
「ママすごいねー!写真、写真♪」
いいから。母親はまたそう言ったようだった。