今日乗ったバスがすごかった

日曜の、数人乗った、バスの車内に鳴り響く、圧倒的な無音。静寂とかいうレベルではなく、誰に強制されたわけでもないのに、息の音すら聞こえぬようにとひそめられた呼吸。あまりの静かさに気のせいじゃねえかと少し体を動かすと、ナイロンのダウンがこすれる音が響き渡る。運転手すらも音を立てず、長めの赤信号ではアイドリングも止まるため、完全に無音だこれ、状態に。
これが全員物静かそうなひとりの集まりならまだしも、カップルやら親子が乗車しているにもかかわらずの、無音。次々といろんな人が乗り続け十数人になってすら続く無音。なんというすばらしさ。狂気を覚えるまでの日本らしさ。なんて思ってたら、途中、車椅子の旦那を連れた外国人が乗車して、っていうと胡散臭くなるが本当に乗ってきたんだからしょうがない(クルマイス、オネアイシマアス、と言った)、それですら静寂。コーホーいう車椅子の旦那の呼吸のみが響く車内は静かに静かに走り続けた。
いや、マジで。