笑顔

知的障害者の子を持つ親がこの子を授かってよかった、っていうのは一種の保有効果的なものかと思ってたんだけど、今日知的障害者とその親のグループを見て考えが変わった。
笑顔の数が人生の価値を決めるならば、あの子たちに勝てる気がしないし、笑顔の質が人生を表すならば、あの子たちと比べて自分はどれだけみじめな人生を送っていることか。あのとびきりの笑顔、ね、ね、おかーさん、今日はおかーさんといっしょにおでかけだし、みんなもいっしょにおでかけだし、すっごいすっごい楽しいね、ね、ね、おかーさん、というあの満面の、本当に満面のくしゃくしゃっとした笑顔。
確かに大変なことは多いだろう。生涯手はかかるだろうし、他の子が得る普通の幸せ*1は手に入れることができないかもしれない。でも、それを踏まえた上で、それを補ってあまりあるような、特別な幸せっていうのが本当にあるのかもしれない。この子を授かってよかったと両親が本心から思えるような、そんな幸せが。

*1:大多数といった意味で