生きててよかった

そう思えることが一瞬でもあったなら、生きててよかったんじゃん?
死ぬときに人生を振り返っていい人生だったなと思えたら、ってーのは気が長すぎるっつーか、トータル的っつーかストーリー的な捉え方であんまりいまいち。それよしかは生きててよかったと思える瞬間があったかどうかってのはハードル低目だし、何より現在という瞬間に重きを置いてるというか、その一瞬で人生をすべて上回るような瞬間性というか、そんなカンジでいいカンジ。
幸福を状態で考えちゃうと、たとえば幸せな家庭がすべてって設定しちゃうと、伴侶に先立たれたり、子どもできなかったり、子ども先死んじゃったり、離婚しちゃったり、結婚したはいいけど気が合わなかったり、でも結婚というスタイルを崩したら幸福じゃなくなっちゃうからって我慢しちゃったり、そんなこんなで本当に幸福がむずかしくなっちゃうけど、幸福を瞬間で捉えるならば、いかな状態だろうと、離婚されようが、先立たれようが、そもそも結婚しなかろうが、無職になろうが、うんこもらそうが、好きな相手にこっぴどく振られようが、オナニー見られようが、借金してようが、痔になろうが、ハゲようが、デブろうが、不治の病にかかろうが、幸福になる資格は依然として変わらず全然らくしょーで残される。だって次の瞬間には何が起こるかわかんないし、そもそもからして、それとこれとは別問題っつーか、相関関係はあっても因果関係はないっつーか、ま、そういった状態の悪夢、呪縛からは切り離されるところがよいよねっつー。