人がひとりでいるのは良くない(創世記2:18)

 それでは,'自分の殻'に閉じこもるために'不幸な人'は,どうすればいいだろうか。彼は,自分の不幸の原因を考え続けている限り,依然として'自己中心的'であり,そのために,この'悪循環'から抜け出すことはできない。悪循環から抜け出したいのであれば,単に'治療薬'として採用された,見せかけ(偽り)の興味ではなく,本物の興味によらなければならない。
ttp://russell-j.com/beginner/HA28-020.HTM

 あまりにも強烈な自我は一つの牢獄であり、もしも、人生をせいいっぱい享受したいのであれば、人はその牢獄から逃げ出さなければならない。本物の愛情を持ちうる能力は、この'自我の牢獄'を抜け出した人間の特徴の一つである。
ttp://russell-j.com/beginner/sp/BR-KAKUGEN026.HTM

オレガー症候群。おれが、おれがーの迷宮にハマること。ナルシストどうこうではなく、恐怖、妬み、罪の意識、自己への憐れみ、自画自賛等々を含めてのおれが、おれが。外部からフィードバックがない故の無限ループ。
人が個体ではなく群体であるということは、人が社会的動物であるなんて考えを持ち出すまでもなく、そもそもの自我からしてフィクショナルな存在であることから明らかなんだから、とやかく言わずとも、創世記の一言で片が付く話ではある。
人がひとりでいるのは良くない。まさにまさしく、これに尽きる。