RとR'

物が存在する世界をR、そこから情報を受け取って再構築した世界をR'とする。例えばリンゴは物が存在する世界Rにあって、それを目や耳や鼻や手などの器官から情報を受け取って脳内で再構築した世界がR'って感じ。
リンゴを食べるときはRで直接食べるのではない。Rのリンゴ→R'のリンゴ→R'で私がリンゴを食べる→Rで私がリンゴを食べる、と一見回りくどい経路を辿る。鏡に映った消しゴムを取ろうと鏡を見ながら鏡に映った手を動かして取るのと似てる。鏡の向こうの私が直接やってるのではなく、あくまで鏡に映った映像を見ながら操作するのと。
マウスにしても絵心ねーな、おい*1
R'は言葉や概念の世界だから、Rに対応する人間が理解できる言語等で構築されている。だから身近なR、例えば自分の部屋だとか、に対してはかなりの割合でRを再現できるが、R'に対応する言葉や概念がないRに対しては理解できないし認識できない。Rに対応するR'がないんだから。そのギャップを埋めるために、新たな言語や概念を作り出してR'で認識できるようにする。村落内での不可解な事故死を狐や狸の仕業として理解する民俗学的な説明と似てる。不可解な現象を妖怪の仕業であるとして理解するのとかと。対応する概念がないR'に侵入してきたRというギャップを埋めるために新たな言語や概念を作り出して理解する。
Rの一面を正しくR'に落とし込むとR'でのシミュレーションが可能になる。3個のリンゴがあるRから、3という数をR'に落とし込む。3個のリンゴを半分にして、それを更に半分にするという場合は最初の話と同じように、R'で半分に切ってRで確かめ、それをまたR'に受け取ってR'で操作をして、Rに反映するという工程を辿るのだけど、R'に正しく一面を落とし込み、そこで使う式がRで使われてる式と矛盾しない場合、R'で3/0.5/0.5と工程を省略できるし、R'だけで正しいRを留めておくこともできる。それによって数を用いて宇宙に行くことが可能になる。人間が考えた数を展開させただけなのにどうして宇宙で通用するんだろう。それは工程を省いてるだけであって、Rに則したシミュレーションの結果であるんだから、間の工程をすっ飛ばして、いきなり宇宙で通用するのも別段不思議なことではない。
Rで落ちるリンゴを見てR'で仮説を立てる。質量?重力?g=GM/R^2?立てた仮説をRで実証する。おー、何かあってるぽいでー、しかし。
と、まあ、そんな感じでこんな感じ。頭悪いことをだらだらと。数の話はちょっとあれな気がしないでもないけど、まあこんなことを書いてる時点であれだから、もうそれはしょうがない。しょうがないついでにもう一つ。
Rのリンゴをaさんbさんcさんが見たとする。aR'、bR'、cR'と、それぞれ視力が違ったり色盲だったりしなくとも、まあ一般的に全く同じR'はありえないってのがわかるからそれぞれのR'が生まれる。aさんbさんcさんがリンゴの話をするとき、それはRのリンゴについて話してるのか、それぞれのR'のリンゴについて話しているのか。

*1:ていうか絵にしたら何か間違ってる気がぷんぷんしてきた。今更だけどさ。同時更新か、あるいはもう一工程挟むか、はたまた逆になるか?まあ、簡略的なイメージってことで、いっか。間違ってるのは今に始まったことじゃ、そこに始まったことじゃないだろうし。後、今更ついでに言えばRとR'って見辛い、Rとrにしときゃよかった。