おれは うちゅうと つながった

宇宙と一体になるとかいうよくある話。あれって、要するに忘我の境地なのかなって、ふと思う。別に銀河の果てにまで意識を通わせずとも、我の境を稀薄にし、我であったものも周囲のすべてと混じることで、おれは うちゅうと つながれる。
そんなことを、左を向けば忙しく車が走る国道、右を向けば時が止まったかのような田舎な公園、上を向けば雲もないただの空、そんな人通りの少ない業務用スーパーの駐輪場で止めた自転車に座り、紙コップに入った安いアイスコーヒーを飲みながら、ふと思った。いやあ、心地よかった。