ブックオフ行ったら

新しく全集がずらーっと並んでて、お、また、誰かのが売りに入ったのかーって眺めてたら、何だか今回のはいつもと違う。何が違うかっていうと、見栄とかコレクションの全集じゃなく、ちゃんと読んでたっぽい雰囲気がある。
パラフィンがくしゃってたり、中身がちょっと汚れてたり、それに何より関連書籍っぽいのが至る所に腐る程あったから。全集は日本思想と、日本美術のやつで、文庫や雑誌や書籍コーナーに今までなかった、日本思想やら仏教やら東洋美術やらの本が数百冊。ちゃんと読んでたんだなあって手に取ると殆どが105円。まあ、そんなもんよね。
こういう場合は読んでた人がボケたり死んだりしたのかなって思ったりする。生きてたり頭が動いてたりしたら、普通の古本屋に売ると思うし。あるいは執着がないか、一人暮らしで体が弱り、古本屋に持ってくことができずに出張買い取りって感じかな。いや、まあ、あんだけの本、下手したら1000冊近く、あったらいちいち古本屋になんか持ってってらんねっつー話なのかもしれないけど。
確かに古本屋なら結構な値段がつくだろう本が無造作に105円で売られてるのは何だか微妙な気持ちになるけども、でも古本屋とやらの価値がわかる人が買ってコレクションやら死蔵やらするよりかは、誰にでも買える値段で並べられているブックオフの方が、いいのかなって気がしないでもない。純粋にその本に興味があって手に取った人に読んでもらえる値段で流通している方が。まあ、そんなことを思いつつ、好みの本を漁ってた。いやー、気分はハイエナ。ぶひぶひひ。