図書館にあったから読んでみた

そっか、ケータイ小説を小説じゃなくて説話として読み解けば、素朴な表現や、リアルという触れ込みの物語が好まれるってことになるのか、なんて、ちょっと思った。
しかし、どうでもいいけど、恋愛以外の価値観がないってのは凄い世界だな。いくら郊外で、人や車の通りが少ない道路に、ぽつりぽつりとカラオケ屋やパチンコ屋があるだけの風景だとしても、21世紀にはちょっとそぐわない感じがして。でもまあ、あれか。人間なんて所詮は群体で動物だったってのが明らかになってきたってことでもあるのかな、なんて与太ってみる。
暑いね、しかし。前に、それこそパチンコ屋しか娯楽のないような、田舎に行ったら他に娯楽がないせいか、無駄に巨大な箱物図書館いっぱいに人が入ってて、しかもみんな真剣に読書してて、びっくりするほど文化的だったって話を書いたけど、似たような逆転がこの構図にもあるよね。暑いけど冷房のない貧乏人が図書館で本を読み漁る。ひゃー、涼しい。