リーダー

何でも出来る完璧超人に対して、突出した実力はないが器だけは大きい人物が共に描かれ、往々にして勝利するのは器の大きい人物だったりする。個人としての能力は圧倒的に劣っているにもかかわらず、だ。まあ、要するに組織ってのは、そういうもんだよっつーことなんだろう。
トップが何でも解決できる完璧超人である必要はなく、それぞれその分野を得意とする部下を適材適所に配置すれば良いし、そうすることで完璧超人をも凌駕することさえ可能である。完璧超人はオールマイティに常人の150%くらいの能力を発揮できたとしても、その分野のみが得意な部下は200%に発揮できるかもしれず、しかもそれが各々の分野に広がれば広がるほど、完璧超人の不利は大きくなる。新しく学ぼうにも、学ばなければならない分野は数多くあるのに対し、完璧超人といえども時間は有限である上に、体は1つしかないのだから。
そう考えた場合、完璧超人よりも人を見る目のある、器だけ大きい人物の方が勝つのは当然と言え、完璧超人でさえ勝つことができなかったのだから、部下に任すことができず何でも自分でやろうとする能力のない人間に至っては、言うまでもないよなーっと。そうすると、下手に意欲ある人が頑張って掻き回して組織の足を引っ張るよりは、たとえ無能であるとしても何もせず組織の足を引っ張らない方がずっとマシであると言えたりすんのかなーっとか思う。頭の中にあるのはめちゃイケのコントであった横須賀社長。変な帽子かぶって口開けて座ってるだけの社長である加藤の後ろに同じ格好したちっちゃい社長の岡村が…みたいなやつ。まあ、実際は知らね。門外漢の与太話。