とあるSSを読んでて思ったけど

基礎鍛錬ばかり指導する師匠に反発する弟子。もっと実践的なのを教えてくれよ。諭す師匠。小手先の技術はいくつになっても身につけることができる。一番伸びるお前くらいの時期に基礎をするのが一番なんだ。その後は師匠が人並み外れた力を見せて弟子が納得したんだけど、こういうのは割とよくあるよねっと。
確かに長期的な視点で見れば、火を見るよりも明らかではあるけれど、弟子の短期的な視点からすれば、もどかしくてしょうがない。本当に毎日こんなことばっかりして上達するのだろうかと焦る気持ちに逸る思い。確かに師匠からすれば過ぎ去った日々であり、その時間感覚は体験したものであるのだから、あああの頃は基礎をもっとやってれば良かったなっと思うんだろうけど、弟子からしたら毎日がまだ見ぬ未来であるから、そんな悠長に余裕を持つことなんて出来やしない。
話を読んでそこまでわかっていても、いざ我が身となると、やはりまだ見ぬ未来の連続であるのだから、弟子の気持ちがよくわかるし、もし仮に未来からきた自分が今の時期はこうするのが一番いいよと教えてくれたとしても、素直にそれに従うことができるかどうかという気がする。ましてや、他人で未来も知らぬ師匠なんか、信じることは難しい。まあ、そこらへんの運用大事よね、っと。自分の運用。