異文化

阿吽の呼吸だの以心伝心だの、理想論的なものは、ガチな異文化では通用しない。思想も信条も宗教も生い立ちもまるで違う異文化の人間に、言わずとも伝わるものがある、なんてぬるいことを言ってたら、文句言わないんだから別にいいんでしょ?ってことで、向こうの人が次々に有利な物、土地、条件を獲得していって、知らぬ間に不利な状態に陥ってしまう。
そうなってから言ったところで後の祭り。だって言わなかったじゃん?いやそこは言わずとも伝わるものがですな……What!?言わずとも伝わる?HAHAHA!!NiceJoke!ってのが関の山。だから言わなければ伝わらない異文化に言語化して伝えることが重要になる。
これは何も海外のど真ん中での話だけではなく、今の日本でも似たような状況になっている。テレビが一家に一台でお茶の間に爺ちゃんから孫までが同じ番組を観ていたような頃は、テレビに限らず、同じような知識、背景、体験を共有していたけれど、一人に一台になり観る番組が変わり、それどころかネット時代になり、同じネットする人でも同じようなサイトを見てるとは限らなくなり、趣味嗜好も専門化、細分化した結果、同じ世代でも、例えばギャルとオタクとオサレと本好きじゃ、まるで話が合わなくなってきた。しかも、これは今がピークというよりも、これからますます加速していくだろう話。
そんな中、いつまでも言わずとも伝わる、同じ知識背景体験を共有してはじめて可能になる、以心伝心を期待して、それが叶わなければ近頃の若い者は、昔はもっと、的な懐古をするよりも、自分がどのように考え、どのように思っているのかを言語化し、言葉にして伝える、コミュニケーションを図っていく方が、はるかに建設的じゃないのかな、というここまでが前置き。


熟女の魅力とか、ブスの魅力とか、デブの魅力とか、長身の魅力とか、筋肉の魅力とか、貧乳の魅力とか、女装の魅力とか、ニューハーフの魅力とか、ショタの魅力とかとか、いろいろあるわけだけど、それも20代の巨乳の姉ちゃんにしか魅力感じない人間からしたら、どこの異文化だよって話なんだから、言語化しないと伝わりっこないよねーって話。
頭っから否定する人、自分の持つ価値観以外は認めない人は別に放っておいてもいいけれど、そうじゃない人達も少なからずいるんだから、言語化するだけしておいて、一応は伝える準備だけはしておきたいなっと。そこから先は、理解する気がさらさらないと考えすらしないのも、あーなるほどそういう見方なのねっと考えるのも、向こうの人の問題だけど、そもそも発信する準備すらないのは、こっちの問題なんだから。
しかし、スカトロとNTRが難しい。理解の後に経験を経て実感が来るとした場合、未だに理解にすら至っていない。スカトロはハードなSMの延長というだけじゃ理解できない排泄物に対しての情熱があるように思えるし、NTRはM的な楽しみなのか、自分と浮気相手の間を揺れ動きながらも肉欲に負け受け入れてしまう女性を見る楽しみなのか、それとも他の何かなのかさえわかっていない。割とメジャーなその二つでさえ理解にすら至っていないんだから、更にマイナーなフェチジャンルに至っては、まるでわからなかったりするのがほとんど。鼻毛やらゲップはまだしも風船フェチとか難易度高すぎる。その上、風船フェチですらでまだマイナーの中ではメジャーな方だったりするんだから、手に負えない。それでも、言語化されていれば、一応の道は開かれるんだから、そういった意味でも、大事よねーっと。