50年の価値云々

ある日、身寄りのない、奨学金とバイトの金で暮らす、しがない学生の元へ黒服の人が大勢訪れる。冗談のつもりで、大金持ちの人が実はお爺ちゃんで、その遺産を相続する唯一の肉親っていうあれみたいですよね、っと言ったところ、その通りです、って返される。ただ、お爺様ではなく紫式部ですが。
著作権守ろうぜ派が頑張りまくって逆に永遠まで延長されて、著作権保護するぞ委員会が過去の作品を書いた作者の身内を捜して、新しく著作権の契約をし直そうとする。
紫式部の子孫のその子は煩わしい交渉が嫌で、元々なかったものなんだからと著作権を放棄するけど、清少納言の子孫は強欲で金取りまくりで出版数が減り、教科書なんて高額なそれを払えなくて載せられず、他の子孫も清少納言の子孫の例に憧れて、強欲にふんだくってやろうと交渉中だから教科書変わりまくり。出版側も古典に金払うよりも、新人を安く買い叩いた方が手っ取り早いってことで、古典のほとんどは消え去り、焦った子孫が安値でいいよっと腰低く交渉するも、時代は変わり相手にされない中、紫式部だけは著作権フリーだから、以前と同じくらいか以前以上に広く読まれる。
と、まあ、そんな感じの話を思い付いて書こうかなって5行くらい書いたところで、ふと気付く。紫式部の子孫なんか何百、何千、何万人くらい、いるんじゃねーのって。40年で1代としたら25代。1代2人としたら25^2=625、3人としたら25^3= 15625。まあ、いずれにしろ数人レベルじゃないんだから、無理あるよなっとことでやめる。でもただやめるのも何だから書いてみた。ふはははは、書いてやったわー。