ひとりで生きるのはさびしい。しかし誰かと長くいっしょにいるのは苦しい。そういうがまんとためらいに身をまかせてあいまいに時を費し、ただただ決断を先送りにしつづけてこうなった。つまり、ひとり暮らしは信念などではない。ひとり暮らしとは生活の癖にすぎない。

関川夏央 「中年シングル生活」

寂しくないの?云々って質問がよくあるけど、プラスよりマイナスのが大きい場合もあるよねっと。前に書いた料理の話、食事を栄養として考えるならば料理しないで食べても栄養はほとんど同じだけど*1、少しの手間をかけて料理すれば美味しいものを食べられる。さあ、料理する?っていうあれにも似てる。
自分は間違いなく料理しない。美味しさというメリットよりも、少しの手間というデメリットの方に重きを置くから。以前は料理の話を人生にも似てるよねって持ち出したように、一事が万事、人生に対し全般的にこのような、面倒くさいというデメリットが超重い、態度であるからして、自分も間違いなく上に引用した文のような、それどころか更にアレな感じになるんだろうな、っと上の文を読んで思った。
さびしくても苦しいよりはずっといい。

*1:火を通せば、煮れば、等々あるだろうけど、ほとんど変わらないで片付けられる程度だろうし、もしそうでなくとも、そうであると仮定して。