猫が死んでた。轢かれた猫。それを見て、以前読んだネット小説の下り、誰もが轢かれた猫を見て見ぬ振りをする中、ある少女が猫を手に持ち埋めたことが印象に残ったと語る男のことが頭に浮かんだ。確かに轢かれた猫を埋めるだけなら善人だとか偽善だとかのエピソードで聞くこともあるが、その少女は、本当に嫌そうな顔をしながら手に持ち埋めていたので、印象に残ったという話。そんなことを思い出しながら見て見ぬ振りをした。その話を読んだ時は自分ならどうかな、なんて思う余地もあったけど、ま、やっぱり自分はこんなもんでした。スルー。そういえば、死者はいない、死体があるだけだ、みたいな文章を読んで、なるほどなー、それいいやん、とか思ったけど、それにも従えていない、気にしながらの見て見ぬ振り。どっちつかず。ま、こんなものか。こんなもんなんだろう。