運命論

この手の話はたいてい自由意志はないのか云々って話になるけど、こういう考え方はどうだろう。決められた行動を云々言うのではなく、決められた役割を自分はちゃんと演じることができました、と。演劇のように。役割として考えてみるのは。
舞台の上の役者が自分に自由意志はないのかとキレることはない。決められた役柄を懸命に演じようとする。そして評価はその劇での役割自体ではなく、以前友人に貸した10円を忘れられず苦悶しついには10円をねちねちとせびるといったようなちっぽけな行動自体を嘲られるのではなく、いかにそれを上手に演じることができたかどうかで評価される。
運命を敷いた存在に特別な敬意のようなものを抱いてる場合、上みたいな考え方は、それほど不自然なものじゃないんじゃないかなあ、とか思う。神さまご覧になられましたか?私めが与えられた役割をいかに上手に全うしきったかを。なんてさ。