昔に描かれた物語なんかだと、将来は機械化が進み人間のやることは減る、みたいな話がよくあるけど一向に減る気配がない。働きたくないでござる。それは機械化の進捗具合の問題であって、これから先、機械が進んでいけば人間がやることは確実に減っていくよ、なんてことなのかもしれない。じゃ、どのくらい進めばいいのか。働きたくないでござる。「高度な言語処理機能、20kgまでの運搬能力、100m20秒を切る走行能力、自己判断機能を持ち、ルーチン作業も、細かい作業もお手の物。道具を使わせれば更に処理能力も増え、当然道具も柔軟に使える機能を持っている。どうだい、こいつは?」「ああ、そいつはすごいロボットだな。一体どこで買えるんだい?」「公園や橋の下に行けば腐るほど落ちてるよ」働きたくないでござる。ロボットが人間並の機能を持っただけではまだ駄目で、それが人間を使うよりも安価に手に入らなければ、結局人間を使った方が安く上がるので、人間が働かなくてもいい未来は訪れない。人間並の機能って時点でも気が遠くなるのに、それが廉価に廉価、お手軽価格で手に入る頃だなんて、一体いつになるのか。働きたくないでござる。