アル中の話で

アルコールに頼り酩酊することによって、現実と自分との間に膜があるかのような、あいまいな非現実を生きてきたから、アルコールを断った時の、過剰なまでのリアリティが不安で仕方がない。まるで、過度の近視の人が、メガネを手放した時のような、メガネを探さなければならないのにメガネがないからうまく探せないときのような、そんな不安と焦りが云々って書いてるのがあったけど、ちょっと違和感。
なぜなら、過度な近視のくせに裸眼で過ごす自分の感覚としては、そのアル中の話に近いものがあったから。焦りや不安の引き合いだとしても、アル中のそれと、裸眼の感覚が、似ていたから。本当、そうだよなー。たまにメガネをかけた時の気持ち悪さは、メガネに慣れてないってこと以上に、鮮明に見えすぎるすべてに対する気持ち悪さだよなー。テツの言葉が頭に浮かぶ。「世の中なんかボヤーッと見えてるくらいで丁度ええんや」