どんな文かは忘れたけど、その続きだけは覚えてる。それはまるで詩人と陸上選手の強さを比較するようなものだ。
現実にしろ物語にしろ、自分と他人の過去や現在を比べて羨む行為があるがそれは妥当か否か。
努力を計る際、生まれた環境や境遇、得意な分野や特性、たとえば言語能力に秀でているが空間把握能力は不得手であるなど、自分とまるでちがう他人と比べるよりは、過去の自分と比較した方が妥当な場合がある。
踏まえて。他人ではなく可能世界の自分自身と比べてみる。たとえば充実しまくりの人生を送る主人公が出てくるマンガを読んだ際。単純にそのキャラと比べるのではなく。自分の人生を振り返って、そのキャラに近づけるだけの選択肢があったかどうか。気をつけるのは過去のその時点でその選択肢は存在したかどうかを鑑みること。
以前、こんな人がいた。その人は彼女いない歴=年齢の30代無職。専門学校時代に女の子にモーションをかけられたことを思い出し、あの時、自分から動いて告白とかしてたらオレの人生変わってたんだろうなあとつぶやいていたので、こんなことを聞いた。今の知識とかなしでもしも過去に戻れたとして、リアルに考えて、告白とかできそう?そしたらその人は少し考えてこう答えた。やっぱ無理だな。
そういった意味での選択肢の積み重ね。10%の確率の選択肢を10回だろうがそういった細かいことを気にせずに、ベストベストの選択肢を選び続けたとして、どこまでのものか。可能世界の自分の限界はどのあたりか。そういう話。