幸せに対する基本的な理解

なにが幸せかと考える前に、そもそも幸せとはなにかを考えなければならない。しかも、幸せの定義なんて話以前の、もっと基本的な幸せに対する理解から。

1. 幸せ=状態
幸せゾーンがどっかにあってそこに辿り着ければ幸せになれると考える派。こーゆー風に言うとねーよってカンジだけど、世間一般的には7割超が幸せとは何かっつったらこっちだと考えている気がする。
たとえば可愛い彼女がいれば幸せだとか、年収1000万あれば幸せだとか、特定のランキングで1位になれれば幸せだとか、そーゆーの。そういった状態における苦労、倦怠期とか時間外労働とか疲労とか、を考慮してないってのもあるけど、そもそも幸せ=状態であると考えるならば恒久的な幸せというのはとても難しいものとなる。無常というか時は流れ人は老いていくものだから*1。幸せな状態で死ぬか、あるいは老いても達成しやすい状態を夢としない限りは、幸せの難易度が高い考え方であるといえる。

2. 幸せ=瞬間
幸せとは幸せと感じた瞬間瞬間に存在するものだと考える派。ケーキ食べたり、ゲームやったり、ひるねしたり、そーゆー瞬間瞬間の中に。この中でも感じた幸せを積み重ねることができる派と、んなもんあるわけねーじゃんあくまで幸せってのは瞬間に存在してすぐにいなくなってしまうハゲの神様的な存在だよ派がある。仮に2a、2bとする。ついでに最初の状態派は1。
たとえば幸せな人生とはなにかと考えた場合、1は幸せな状態で死んだ人間であり*2、2aは人生で多くの瞬間に幸せを感じた人間であり、2bの場合はそもそもその設問が成り立たない。瞬間ベースであるのだから人生というフィクションが、虚構のストーリーラインが想定されえない。動物に幸せな人生とはなんですか?と聞くのに似てる。人生もクソも生きてるこの瞬間以外に人生なんてねーだろっつー超絶リアリスト。
そんなこんなでこんな基本的な、幸せとは状態なのか、瞬間なのかっつーこれだけでも、話が結構変わってくる。むずかしいね全く。

*1:年収1000万は意外といけるだろう

*2:一般的には幸せな状態だったのにそれが終わってしまって不幸ですねと言われるだろうが