結局のところ人に尽きる。

生きる意味とか人生とは何かとかあれとかこれとかほとんどすべて。
人は個体ではなく群体だからという当たり前すぎる、でも、全然意識されない話。
言葉も思考も生活も群体による。
アリさんで考える。巣から出奔した働きアリさんがいるとする。でもそんなアリさんも卵を育ててくれる巣や他のアリさんがいなければ存在し得なかったし、出奔した今もただのバグ。
いわんやヒトさんをや。言葉も思考も価値観も群体ベースのヒトさん。切断されたアメーバのよう。核のない側のアメーバが死滅するように群体からはぐれた個体は緩やかに衰弱していく。
まあ所詮はただの生き死に。ただの誕生があり、ただの性交があり、ただの増殖があり、ただの死滅がある。すべてを含めたところでただの明滅があるだけなんだから、光ろうが光るまいが、らしかろうがらしくなかろうが、まあまあそこは、めいめい好きに。